日本では1994年頃からタバコの包装に表示が義務付けられた健康警告。
皆様もご存知かと思います。
下記のような内容が書かれています。
・喫煙は様々な病気になる危険性を高める
・健康寿命を短くする
・ニコチンには依存性がある
・煙は周りの人の健康に悪影響
この警告表示を見ると猛烈に吸いたくなる方はいませんか。
文字だけではなく肺がんで亡くなる人のレントゲン画像を見ると喫煙者は返って猛烈に吸いたくなるそうです。
その理由は警告表示を見たり肺がんのレントゲン画像を見たりすると恐怖に襲われるからです。
その恐怖から逃れるために吸いたくなるのです。
不安な気持ちを落ち着かせるため喫煙という行動に出るのです。
医師たちは恐怖を感じれば禁煙につながる行動をとるはず健康増進になると考えたが逆でした。
ただ恐怖から逃れたい一心で喫煙に走る結果となりました。
タバコと同様にもう一つ必ず裏目に出てしまう事例がある。
それはダイエット。
アメリカの調査によると肥満の従業員らに対して雇用主による差別待遇が始まっているというニュースを読んでもらいました。
読まなかった肥満女性より読んだ肥満女性の方が二倍のカロリー量のジャンクフードを食べてしまったそうです。
かつての医療関係者はネガティブな感情を人に抱かせれば健康状態を改善するための強力な動機づけになるだろうと考えていました。
しかし科学的な実験を行なってみるとまさにその問題行動に走ってしまう、そして患者は打ちのめされ憂鬱になり自己破壊的な行動に走るという結果を招きました。
一方で心はどうかというとイエール大学の中高年男女を20年に渡って研究し調査した結果、年齢を重ねることをポジティブに捉えていた人はネガティブに捉える人より平均寿命が約7年長かったそうです。
対してタバコも吸わず血圧やコレステロール値に気を使い健康維持のため禁煙やダイエットをきっちりと守っている人とそうでない人との平均寿命の差は4年未満でした。
物事に対する考え方や捉え方がどれだけの健康維持に役立つかということがわかります。
喫煙や肥満より物事の考え方や捉え方の方が健康維持を動かすということです。
禁煙やダイエットより心は生きていく上で大切な事なのですね。